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マジック:ザ・ギャザリングで遊び倒す話を延々とする

【パイオニア】大会前に3分でおさらいするパイオニア①

新フォーマット「パイオニア」が制定されて2か月弱が経過しました。

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当初は5種類のフェッチランドのみが禁止とされていましたが、MOリーグや大会の結果により次々と禁止カードが制定され現在に至っています。

参考:パイオニア禁止カード

mtg-jp.com


パイオニア特有の週次での禁止改定はまだ終わっていませんが、ある程度環境にあるデッキが固まってきた印象です。1月末~2月頭のMF名古屋(パイオニア)への準備も兼ねて、環境にあるデッキを見ていこうと思います。

※数が多いので、何回かに分けて見ていく予定です。
※新セット「テーロス環魂記」が1月24日発売で、その影響がどう出るかは現段階ではわからないので考慮しません。
※2019/12/17追記 2019/12/16付禁止《王冠泥棒、オーコ》《運命のきずな》を受けて記事を修正しました。


シミック(青緑)

《ニクスの祭殿、ニクソス》を搭載するビッグマナ型と、《鉄葉のチャンピオン》等による高速高打点を目指すストンピィ型があります。

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○ビッグマナ型
例:https://www.hareruyamtg.com/ja/deck/262485/show/ 
シミックフードとニクソスによるビッグマナのハイブリッドデッキです。
ビッグマナ要素は《ニクスの祭殿、ニクソス》《ハイドロイド混成体》《世界を揺るがす者、ニッサ》です。莫大なマナの注ぎ先としてハイドロイドに加えて《歩行バリスタ》を搭載しています。このタイプは多くの場合メインに打消しを採用せず、サイド後からの投入になっています。
《王冠泥棒、オーコ》の禁止により、序盤の動きが弱体化しました。ビッグマナデッキとして中盤以降の展開力は健在ですが、今後は支配的とまではいえないポジションに落ち着くのではないかと予想しています。

○ストンピィ型
例:https://www.hareruyamtg.com/ja/deck/262475/show/ 
シミックフード+《鉄葉のチャンピオン》《不屈の神ロナス》によるストンピィ型です。このタイプはメインに《頑固な否認》を搭載して相手の動きを妨害し、そのまま殴り勝つプランを軸にしています。
《王冠泥棒、オーコ》禁止による序盤の弱体化はありますが、3マナ圏の強力なクリーチャーの選択肢が豊富なので、引き続き環境には残り続けると予想しています。


白青コントロール

例:https://www.hareruyamtg.com/ja/deck/262484/show/ 

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コントロールデッキ最有力の白青コントロールです。妨害手段は打消し(《吸収》《中略》)、打ち消されない全体除去《至高の評決》、各種追放除去(《拘留の宝球》等)です。特に各種クリーチャーデッキに対抗するため《至高の評決》は多くの場合4枚積みです。現パイオニアだと《時を解す者、テフェリー》を用いるデッキが少ない&《夏の帳》が禁止になったため、打消しを運用できます。

フィニッシュ手段は《ドミナリアの英雄、テフェリー》《太陽の勇者、エルズペス》等の勝てるPWの他、トークンを生成できる土地《アーデンベイル城》です。サイドから《黎明をもたらす者ライラ》《僧院の導師》《ゼンディカーの同盟者、ギデオン》が投入されるため、除去は残したほうが良いです。また、追加の各種対策カード(《安らかな眠り》《真髄の針》等)が入るため、場合により追加の勝ち手段や「対策カードの対策カード」が必要です。


BUG(黒青緑)

○「昂揚」型
例:https://www.hareruyamtg.com/ja/deck/262478/show/ 

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《ウルヴェンワルド横断》からクリーチャーサーチし、《約束された終末、エムラクール》に繋げるタイプ。昂揚を達成するためのパーツ(《発生の器》等)の他、環境で最も強いハンデス《思考囲い》、強力な除去《致命的な一押し》《突然の衰微》をはじめ、BUGカラーのグッドスタッフ的に組まれます。
※昂揚:自分の墓地にあるカードにカード・タイプが合計4種類以上含まれる場合に特定のカードの効果が強化される能力語。


○シミックフード+黒型
例:https://www.hareruyamtg.com/ja/deck/262517/show/ 

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《ハイドロイド混成体》《世界を揺るがす者、ニッサ》に、《思考囲い》等黒の強力なカードを盛り込んだタイプ。色を足して対戦相手への干渉力を手に入れた分丸く戦えるようになっています。 
《王冠泥棒、オーコの禁止》によりフードシナジーが薄れ、純粋にグッドスタッフ3色としての構成に移行すると予想しています。


吸血鬼

例:https://www.hareruyamtg.com/ja/deck/262073/show/ 

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《密輸人の回転翼機》禁止後のアグロで最有力のデッキです。「エルドレインの王権」ローテーション前のスタンダードで猛威を振るった《傲慢な血王、ソリン》《薄暮の勇者》のセットに、《才気ある霊基体》《ゲトの裏切り者、カリタス》といった優秀な吸血鬼が加わっています。黒シンボルが濃いことから、《ニクスの祭殿、ニクソス》《アスフォデルの灰色商人》といった信心メカニズムを盛り込んでいるタイプもあります。サイドボードからは《害悪な掌握》《闇の裏切り》等、対戦相手に合わせた除去を積んできます。


グルール(赤緑)

例:https://www.hareruyamtg.com/ja/deck/262077/show/ 

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グルールカラーの強力なクリーチャーによるアグロです。デッキの構成は使用者によって大きく変わります。
・《エンバレスの宝剣》以外はほとんどクリーチャーで固められたタイプ
・《ボーラスの壊乱者、ドムリ》等のPW入りのタイプ
・《キランの真意号》《栄光をもたらすもの》等飛行戦力入りのタイプ
・《不屈の神ロナス》《熱烈の神ハゾレト》等の破壊不能持ちの神を押し出したタイプ
・恐竜
対策する側としては《霊気の疾風》やアーティファクト対策をサイドから投入することになります。


ランプ

例:https://www.hareruyamtg.com/ja/deck/262474/show/

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《死者の原野》禁止後はランプ系はエルドラージランプが中心になっています。《ニッサの巡礼》《約束の刻》で土地を伸ばしていき、《世界を壊すもの》《絶え間ない飢餓、ウラモグ》でフィニッシュです。《見捨てられた神々の神殿》《ギャレンブリグ城》を経由すると最速4ターン目に土地8枚からウラモグが出ます。



無色の破壊不能を対処できる手段が少ない(《王冠泥棒、オーコ》は唱えたときの誘発で追放できる)ため、見た目以上に高速で決着をつけることができそうです。

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パイオニアのデッキは数多いため、今回はここまで。今後追記していく予定です。
最後までお読みいただきありがとうございました。