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【ヒストリック】《死者の原野》解禁とアンソロジーⅡの影響について

3月12日よりランク戦ヒストリックが再開となります。(4月16日まで

それに先立つ3月9日発表の禁止制限告知にて、《夏の帳》《むかしむかし》《王冠泥棒、オーコ》の禁止、そして《死者の原野》の使用再開が発表されました。

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一時停止を受けた4枚はそのまま禁止になると思っていたのですが、まさか《死者の原野》が帰ってくるとは・・・。

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一方で、3月12日アップデートをもってヒストリック・アンソロジーⅡも実装されます。ヒストリックのみで使用可能な25種類のカードが追加され、ますます多様な構築が可能になります。

今回は、《死者の原野》使用再開、およびヒストリックアンソロジー2追加後のヒストリック環境についての考察を書いていきます。

禁止改定の影響

次のヒストリック環境を考える上でまず外せないのが《死者の原野》使用再開。かつてスタンダードをランプに染め上げた強力カードです。今後、どのような影響が予想されるでしょうか。

これについては、《死者の原野》が禁止になった際の公式コメントが参考になります。

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メタゲーム上に《死者の原野》デッキに対して一貫して有利な結果を出しているアーキタイプである、極めてアグレッシブな赤いデッキやプレインズウォーカー偏重のデッキしかいない極端な状態を強いられました。(2019年10月21日禁止制限告知より引用) 

《死者の原野》は《不屈の巡礼者、ゴロス》という最高の相方とともに環境を席捲。ミシックチャンピオンシップⅤでは全体の43%という驚異の使用率を叩き出します。

↓ミシックチャンピオンシップⅤ メタゲーム・ブレークダウン

出展元:2019ミシックチャンピオンシップⅤ(MTGアリーナ)メタゲームブレイクダウン|イベントカバレージ|マジック:ザ・ギャザリング 日本公式ウェブサイト

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土地を置くだけで継続的に2/2のゾンビ・トークンを生成できるため、ミッドレンジ・コントロールデッキ全般にリソースで上回ります。また、《死者の原野》自体をサーチできる《不屈の巡礼者、ゴロス》をはじめ強力なランパン呪文が多数あり、非常に安定性の高いデッキです。

ヒストリックにおいても《死者の原野》デッキパワーは高く、キーカードそのものが一時停止措置が取られていました。それが解禁されることにより、少なからず上記状況の再現が予想できます

ヒストリック・アンソロジーⅡの影響

環境に多大な影響を及ぼし得る《死者の原野》がなぜ帰ってきたのか。

ヒストリックのデジタル第一の性質とカードを追加するという独自の手法のため、我々は可能な場合は問題のあるカードを禁止するよりも対策を追加するという理念を採用しています。(2020年3月9日禁止制限告知より引用)

上記の通り、ヒストリック・アンソロジーⅡに対策カードが複数収録されています。

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《死者の原野》を破壊できる《幽霊街》や《ゴブリンの廃墟飛ばし》

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ゾンビ・トークンを一掃できる《悪性の疫病》がそれです。

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《翻弄する魔導士》で《不屈の巡礼者、ゴロス》を指定しても間接的な妨害になります。

これらの新規収録されるカードの他、ゴロスランプの隆盛と入れ替わりでスタンダード落ちしていた《廃墟の地》が使えます。

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これらのカードを使えることにより、《死者の原野》ランプ相手にも一定程度の対策が可能になっていると言えます。

 

しかし、対策カードが増える一方、《イリーシア木立のドライアド》など、ゴロスランプと相性の良いカードも増えています。

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ゴロスランプ対策カードもほとんどは一時的な妨害に過ぎず、長期的には2枚目、3枚目の《死者の原野》をサーチされたり、《不屈の巡礼者、ゴロス》の起動型能力でアドバンテージを取られたりするため、依然として苦戦を強いられると予想しています。

それでも構築は多様化していく

一方で、ヒストリック・アンソロジーⅡでは《イーオスのレインジャー》《白金の天使》《空位の玉座の印章》等、新しいアーキタイプの軸になりえるカードが多数追加されます。

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ブロールイベントの報酬として収録された《贖われし者、ライズ》《空召喚士ターランド》《ギトラグの怪物》も使用可能です。(ワイルドカードで生成可能です)

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ゴロスランプの強さは際立ちますが、負けず劣らず幅広いデッキが誕生していくことになりそうです。

さいごに

以上、2020年3月~4月期のヒストリック環境の予想について書いてきました。《死者の原野》デッキがどのような発展を見せるか、逆にそれを倒さんとするデッキはどのような対策をとるか、はたまた全く違うデッキが登場するか。実際フタを開けてみないとわからないこともあり、今から非常に楽しみです。

今回はここまで、最後までお読みいただきありがとうございました。

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