ヒストリックの《陰謀団の要塞》コントロールの紹介です。《陰謀団の要塞》から大量のマナを出して重い呪文を連打するデッキに仕上げています。単色+無色ながら、アグロ・コントロール・ランプなど幅広いデッキを受けられる構成になっています。
デッキリスト
リストはBO1、BO3両方で使用可能です。普段はBO3で回しています。
勝ち筋
主な勝ち筋は3つ。それぞれ単体もしくは組み合わせて勝利を目指します。
①《大いなる創造者、カーン》+《白金の天使》
いわゆるウィッシュボード。確定除去のない相手に有効です。
②《精霊龍、ウギン》
こちらは無色が多いため、相手の盤面だけを更地にすることもできます。
③《絶え間ない飢餓、ウラモグ》
最重量級フィニッシャー。破壊不能+ライブラリー追放で速やかにゲームを終わらせます。
最近のセットから
基本セット2021+Jump Startで大幅な強化が加わりました。
《精神迷わせの秘本》
元々《宝物の地図》が入っていた枠ですが、これを上回るカード。起動にマナが不要。設置してから1マナも使うことなく、次のドローまでに2回起動できます。4回起動すると4点のライフを得る点もコントロールデッキと相性抜群。
《真面目な身代わり》
これもデッキと非常に相性が良い一枚。《陰謀団の要塞》を強く使うために沼カウントを伸ばしつつ、2/2のクリーチャー、死亡して1ドローと、1枚で3枚分の働きをします。緑を使わないデッキのランパンとして代替不可能なパーツといえるでしょう。
《悪魔の抱擁》
ETBで仕事の終わったクリーチャーを即席フィニッシャーにできる渋い一枚。墓地から何度でも唱えることができるため、継続的にプレッシャーをかけることが可能です。盤面に着地したプレインズウォーカーの処理に重宝するのも高ポイント。場合によってはそのままビートで勝つこともあります。
《衰滅》
4マナの全体除去では《煤の儀式》が定番でしたが、マナコストに関わらず全体-4/-4できるこちらを採用。3マナ以下でタフ5以上のクリーチャーは《自然の怒りのタイタン、ウーロ》等ごく一部のため、《衰滅》の方が有効な範囲が広くなっています。
サイドボード
本来の意味でのサイドボードは対コントロール用の《強迫》と対アグロ用の《渇望の時》程度で、他は《首謀者の収得》《大いなる創造者、カーン》によるウィッシュボード用です。
アーティファクト
《白金の天使》:対確定除去のないデッキ
《魔術遠眼鏡》:対コントロール、サクリファイス
《墓掘りの檻》:対ウーロ、サクリファイス、ゴブリン《異形化》コンボ
《道標ランタン》:対墓地利用デッキ全般
《隕石ゴーレム》:置物対策用
《石とぐろの海蛇》:壁役・フィニッシュ手段どちらとしても◎
非アーティファクト
《群れネズミ》:対コントロール用。全体除去を抜いた相手に有効です。
《悪性の疫病》:対原野用。ゾンビ・トークンの生成をシャットアウト。
《思考のひずみ》:対コントロール用。打ち消されない強力ハンデス。
主要マッチアップ
対ゴブリン
《精神迷わせの秘本》でライフを守りつつ全体除去を探し、《大いなる創造者、カーン》から《墓掘りの檻》を設置することができれば勝てますが、かなりバランスの良い引きが必要になります。
対グルール
対ゴブリンと同様、《精神迷わせの秘本》でライフを守りつつ全体除去を探します。対戦相手の脅威はほとんど除去で対処可能なので、ハンデスは《エンバレスの宝剣》を抜きます。
対原野ランプ
序盤は《苦悶の悔恨》や《魂標ランタン》でウーロを追放することを目標に動きます。中盤以降は《死者の原野》を《廃墟の地》で潰しつつ、出てしまったトークンはウギンの-0で対処。最後はウラモグでフィニッシュすることが多いです。
対青白コントロール
ウィッシュボードで状況に合わせたカードをピックして揺さぶりをかけつつ、各種ドローでハンドを補充していき、アドバンテージ差をつけていくことが基本的な戦略となります。メインからハンデス・PW除去が充実しているため、順番に唱えるだけで勝てることが結構あります。
対サクリファイス
《大いなる創造者、カーン》+《墓掘りの檻》が強烈に刺さります。《パンくずの道標》だけは《精霊龍、ウギン》で対処する必要がありますが、サクリファイスエンジンを封じてしまえばロングゲームに持ち込んで勝つことができます。
↓カーン+檻で動きを縛り、ウギンで盤面を更地にして、天使で蓋。やりたいことを全部やった完了図。
禁止改定とJump Startの加入
ヒストリックの状況も目まぐるしく変化しています。この数か月で、
■Jump Startの追加
■禁止改定
《創案の火》《裏切りの工作員》《軍団のまとめ役、ウィノータ》《運命のきずな》:禁止
《炎樹族の使者》《荒野の再生》《時を解す者、テフェリー》:一時停止
8月中旬にはアモンケット・リマスターも加わることになり、環境やデッキも非常に流動的な状況です。
カードプールが広くなるとともに、環境を歪めるカードが順番に禁止になっていることから、やり込み甲斐のあるフォーマットになってきていると思います。
直近ではアモンケット・リマスターが今から楽しみですね。収録されるなら《スカラベの神》を使ったデッキも試してみたいと思います。
今回はここまで、最後までお読みいただきありがとうございました。
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