今回書きたいことは次のようなことです。
■大会で勝つことを目標にしているマジックプレイヤーとして、競技イベントに参加し続ける理由は①子供のころの憧れ、②日常の刺激を求めてのことです。
■競技プレイ自体は今後も継続していきますが、人生の他の要素(主に仕事と結婚)の比重が増していく一方であり、どこかで活動の縮小は避けられないでしょう。
■一方で、オンライン・イベントが拡充し、より時間の融通が利くようになりました。この状況を活かし、今後も自身の力を出し切って良い勝負をしていきたいと思います。
要点はこれだけなので、あとは気楽に書いていきます。
アマチュアプレイヤーとして
中の人は、大会に出る・大会で勝つことを目標にマジックをしているプレイヤーのひとりです。とはいえ、主要な実績は特になし、大規模なイベントに参戦するものの、ほとんどの場合は勝ったり負けたりしてスタンディング中位に埋没している、そういうプレイヤーです。
まだ2敗じゃないか…!諦めるな…!
マジックを始めたのが2016年1月ですから、もうそろそろ5周年。最近「何で競技イベントで戦っているのだろう」と考えたので少し書いてみることにしました。
正直なところ、中の人も良い歳で、仕事が忙しくなり、また各種ライフイベント(主に結婚)と向き合わなければならない状況です。そういうわけで、プレイ中でも余分なことが頭を過ぎるようになりました。集中してプレイできるメンタルを取り戻すためにも、今一度整理しておきたいところです。
何でやってるの?
マジック始めて以来、周囲の環境もあり誘われるままに晴れる屋の平日大会に参加したのが初体験でした。フリープレイで得られない緊張感や、勝敗やスタンディングから得られる充実感を追い求めて大会に出続け、より大きい刺激と達成感を求めて大規模なイベントにも出るようになりました。最も活発だった時期は毎週末のようにデッキを鞄に入れてイベントに通っていたように思います。
なぜそこまでのめり込んだか、改めて考えてみるとそれなりの理由があります。
①子供のころの憧れ
一つ目の理由は、子供のころの憧れだからです。
昔やりたくてもできなかったことを大人になってやれるようになった、というものです。
初めてカードゲームに触れたのは6歳のころ、黎明期のポケモンカードゲームです。小学校を通じてポケモンカードに触れ、親や友人と遊んでいました。当時は仲間内で遊んでいるだけでしたが、当時読んだ一冊の漫画が衝撃でした。
ざっくり中身を書くと、仲間内では強かった健太君(表紙の子)が初めて参加したイベントで実力者にボコボコにされ、そこから強くなって大会で実績を挙げるまでに至るというお話です。身内でしか遊んだことのない自分にとって、大掛かりなイベントというものの存在自体知りませんでしたし、いつかは自分もそこに行きたいと憧れを抱くことにもなりました。
「俺も大会に出たいぜええええええ!!!!!!」
とはいえ、現実は普通の小学生…。親からもらえる小遣いの範囲でしかカードは買えませんし、一人でイベントに参加するなど夢のまた夢。何度か両親には連れていってもらいましたが、いずれも消化不良な結果に終わりました。そのうち勉強等で忙しくなり、漠然とした憧れを抱いたままカードゲームから離れていきました。
社会人になり、かつてそんな憧れを抱いていたことすら忘れかけていたころ、たまたま先輩からのお誘いで始めたマジック。大人になって自由に使える幾らかのお金と自由時間を手にしたことで、かつての憧れを叶えることができるようになった、毎週末のようにデッキを抱えてカードショップまで足繁く通ったのは理由もそれです。
実際には健太君のようにはいかず、大会で活躍することについては叶っていません、結果という意味では満足のいくものになっていない。だからこそ今でも大会に出続けているのです。
②日常の刺激
もう一つ、マジックが毎日に目標と刺激を与えてくれるからというのもあります。
細かいことは書きませんが、私の普段の仕事は「長いスパンで」「個人ではなく団体戦」という性質のものです。仕事では、自分の力でどうにかなる部分とそうでない部分があります。多くの関係者の力を合わせるぶん、一人ではできないことも実現できる。一方で、自身が関与できるのも限られた範囲に過ぎないのです。
普段の仕事がそのような性質のものということもあり、趣味では、「短いスパンで」「個人戦」、勝つも負けるも自分次第という状況で力を試してみたいという欲求があります。マジックは1イベント1~2日、また(チーム戦を除けば)完全に個人戦ということ、運の要素も大きいがスキルスポーツの側面もあるという意味で、自分が求めるものとマッチしていました。
※愛憎入り混じった戦いはしていません。
そのような張り合いのある日々、目標や充実感が欲しくてマジックをやっているところはあります。これは①と違っておそらく生きている限り続く欲求ですね。
いつやめるの?
①で書いた通り夢半ばであり、②で書いた通り日々の充実感をマジックで満たしているので、今のところやめる気はありません。が、ライフイベントにリソースを取られるにつれて、どこかで活動を縮小するのは避けられないでしょう。
その良い例が、予選ウィークエンドです。
先日初めて2日目に駒を進めることができ、充実感のあるイベントになりましたが、一方で、アメリカ時間で動く大会に挑戦できるのはあと何回だろうということも考えさせられました。※日本時間では土曜の23時からDay1、日曜の23時からDay2
初日が終わったときは朝8時。すっかり朝日が昇り切っていました。
たまの休日にも関わらず家族と生活時間をずらしてまで参戦することに理解を得るのは難しいでしょう。まして、例えばや我が子が夜泣きしている横でプレイできるでしょうか。
そうなると、例えば昼の時間で対応できる大会だけにするとか、限られた時間の中で達成できる目標を設定するとか…何かしらの折り合いは必要になるだろうと思っています。
あるいは、時間の融通が利くとか、短時間で取り組みやすいとかの理由で、マジック以外の競技をやっているかも知れません。それは分からない。その場合でも、マジック自体面白いゲームなので、緩やかに続けているとは思います。
今後について
とはいえ、分からない先のことを考えても仕方ないので、目の前の1プレイに集中すること、限られた時間で結果を残せるように取り組むことが重要だと思っています。
先のことより、目の前の土地の置き方ひとつ、カードの使い方ひとつ
あとは、ライフイベントともきっちり向き合うこと。プレイへの集中を欠く要因を一つでも減らしていきたいところです。
余談ですが、まだあまりライフイベントについて焦る必要のない20代前半のプレイヤーが羨ましく思うこともあります。私がどうこう言う話では全くないのですが、後悔のないように競技に取り組んでほしいと思います。※すでに様々なライフイベントに直面している方には大変失礼いたしました。
2020年は新型コロナウイルスの影響でプレミアイベントが軒並み中止になった反面、MTGアリーナを使ったオンライン・イベントが充実していました。テーブルトップでのイベントに出られないのは悲しいですが、より時間に融通が利くようになり、競技自体続けやすくなったのも事実です。2021年もしばらくはこの状況が続くでしょう。
今後も自身の力を出し切って良い勝負をしていきたいと思います。