今回はランク戦でミシックを目指すうえでのヒントとなる考え方を簡単にまとめています。
この記事で書いてあるのは次のようなことです。
・ランク戦は勝率×試合数。高い勝率を維持するか、試合数を稼げるデッキを使うか。両方揃っていることが望ましいですが、少なくともいずれかがないと目標達成は厳しくなります。
・勝率が上がれば必要な試合数は減りますが、その影響は感覚よりも大きいものになっています。少しの勝率改善がトータルの試合数に大きく影響します。
・上記の理由から、試合時間の短いデッキで高勝率を出せれば理想です。しかし、使い手の相性や環境によって変化するので、状況に応じたデッキ選択が必要になります。
・いずれにしても相当の試合数が必要なので、アリーナに割ける時間と現状の勝率とを考慮してミシックに挑むかどうか決めることになります。
よろしくお願いします。
はじめに
MTGアリーナには複数のモードがありますが、その一つがランク戦です。ゲームの勝敗に応じてその月のランクが昇降し、月末時点でのランクを競います。
運とタイミング良かったのもありますが、これまでにミシックランク、月末トップ1,200位を複数回達成しました。その過程で得た学びであり、ランク戦を競うにあたり頭に入れていることを明文化しておこうと思い、書くことにしました。
↓終了間際。この後無事に権利獲得。
ランク戦の基本的な仕組み
まずランク戦の仕組みについて簡単におさらいしておきます。
ランクは、ランク(プラチナ、ダイヤモンド等)とTier(Tier4~1、4が最も低い)の2つで構成され、例えばダイヤモンドTier4のように表現されます。ミシックだけは%と順位で表現されます。
MTGアリーナの場合、BO1で±1ポイント、BO3で±2ポイントの昇降があり、ポイントが一定数蓄積すると上のTier/ランクに昇格できる仕組みです。
長々と書いてきましたが、まとめると
ランク昇降の仕組みは 勝利数ー敗北数>昇格に必要な勝利数
となります。
試合数と勝率の関係について
次に、目標とするランクに昇格するためにはいくつ勝ち越しすれば良いかです。
現在のランク戦の仕組みの場合、ダイヤモンドTier4→ミシックにちょうど昇格するには、必要となる昇格ポイントは24、試合数にして、BO1なら24試合分の勝ち越し、BO3なら12試合分の勝ち越しが必要になります。
全体の試合数が何戦になろうと、最終的にこれだけの数の勝ち越しがあればミシックに到達できます。(なお、各Tierにおける昇格ポイントが0の時に負けてもすぐに下のTierに降格にはなりませんが、計算の簡略化のためここでは無視します。)
では、昇格に必要な勝利数を稼ぎ出すために、何試合回せばよいのでしょうか。
それを試算したのが下の表です。
必要な試合数は勝率によって大きな差が出てきます。BO1では、勝率55%のとき240試合必要ですが、勝率60%のときは120試合と半分で済みます。55%と60%の違いというと、20戦やって1戦多く勝つか負けるかの違いですが、積み重なると大きな差になります。
実態と多少異なるモデルケースになるものの、なぜこのような計算をしているかといえば、勝率の重要性を把握するためです。先に書いた通り、勝率55%と60%では必要な試合数に120試合もの開きがあります。1戦あたり10分と計算しても、累計の時間は月20時間余計にかかってしまうのです。
ここから言えることは2つ
・勝率は感覚よりもずっと重要:55%と60%の違いで月120試合、時間にして月20時間の差が生じる
・逆に、勝率を高くできないなら試合数で挽回することもできる
同じ勝率なら一試合にかかる時間が少ないアグロデッキの方が効率が良く、高い勝率なら一試合に多めに時間を掛けても問題ありません。勝率を確保できず、それでいて一試合の時間がかかるデッキを用いていると、昇格自体が難しくなります。勝率5割未満ならランクは上がっていかないのは言うまでもありません。
ランクを上げるには
結論としては、ランク戦は勝率×試合数で、効率よくランクを上げていきたい場合はどちらかの数字にメスを入れる必要があります。
勝率を上げたい場合は、いわゆるトップメタや環境に適合したデッキを使い、そうでないデッキに対して優位をつくる。試合数を増やす場合は、一試合に時間のかからないデッキを使用するか、ランク戦に取り組む時間を増やすかのいずれかです。
あくまでもランク昇格を第一目標に置いた場合の考え方なので、ただ遊ぶだけなら全く関係のない話です。ただ、こういう要素を頭に入れながらランク戦を進めていくと、行き詰った時に解決策が見えてくると思います。
おわりに
時間が無限にない以上、必要な試合数は少なければ少ないほど良いのは間違いありません。ランク戦で目標達成したければ、勝率と試合数のことを考えながら進めていくと、効率良く目標に近づくことができると思います。
今回はここまで、最後までお読みいただきありがとうございました。