「ヒストリック・アンソロジー3」収録カード、全27種類が公開されました。
前回、《ファイレクシア抹消者》《絶え間ない飢餓、ウラモグ》の2枚が公開され、注目が集まっていましたが、他のカードもエキサイティングなものがたくさん収録されています。
Today is the day! #MTGHistoric Anthology III previews are happening! You can find out where here: https://t.co/e9rHsSCYE3
— MTG Arena (@MTG_Arena) 2020年5月8日
↓先行収録分はこちら
今回は収録カードのうち、注目のメカニズムと注目のカードという切り口で書いていきたいと思います。
注目のメカニズム①:祭壇
各色に1種類ずつ存在する伝説のエンチャントで、場にある祭壇の数だけ効果が増強していくサイクルです。場に3枚も揃えば毎ターン3点ダメージや3枚ディスカードなど、対戦相手からすると手が付けられない状態になります。
有効活用するには3枚(3色)程度を場に揃える必要があるものの、いずれも伝説のエンチャントであり、引かないリスクとハンドでダブつくリスクを両方考慮して構築する必要があります。《知識の渇望》等、ハンドを入れ替える手段を入れておくとスムーズに回りそうです。
注目のメカニズム②:フラッシュバック
フラッシュバックを持つカードは、フラッシュバック・コストを払うことで墓地から唱えることができます。1枚のカードを2回使ったり、ディスカードに充てつつ後で墓地から唱えたりと、構築における強力なメカニズムの一つです。
特に《堀葬の儀式》はクリーチャーと併せて両方とも墓地に落ちてしまってもリアニメイトができます。一緒に収録された《絶え間ない飢餓、ウラモグ》を吊り上げるリアニメイトデッキができそうです。
注目のメカニズム③:サイクリング
『イコリア:巨獣の棲処』での収録に続き、ヒストリック・アンソロジー3でもサイクリングを持つカードがいくつか収録されています。《地盤改変》等、サイクリング軸での構築が検討できるカードもあります。
《宝石の手の汚染者》はサイクリングに誘発してゾンビの数だけライフルーズができ、《アスフォデルの灰色商人》と組み合わせて黒単ゾンビといったデッキも考えられそうです。
注目のカード
《ミラーリの目覚め》
Magic Onlineのヴィンテージ・キューブ等にも収録される強力なカード。5マナと思いエンチャントですが、全体+1/+1修正に加えて土地1つから2マナ出るようになります。《死者の原野》デッキに入れればランパンから高速で着地、重いカードを連打してアドバンテージ差をつけ、全体バンプされたゾンビ軍団で対戦相手を圧倒できます。《世界を揺るがすもの、ニッサ》のように森限定でないところも◎。他のカードと枠を争うことになりそうですが、《死者の原野》に強力な選択肢がまた一つ加わったとみています。
《機を見た援軍》
対アグロやバーンで活躍する1枚。状況が合えばライフを回復しつつ壁役のトークンを出すことができ、大きな延命になります。コントロールデッキは《死者の原野》に押され気味で苦しい状況ですが、対アグロには強力な武器を1枚手に入れたと言っていいでしょう。
《影武者》
墓地を参照する多相の戦士。リアニメイトデッキで使えばリアニメイトカードの水増しになります。ただし、本体5マナと軽いコストではないので、それ以外の用途であればコピー先のカードを1枚増やした方が良さそうです。
《漸増爆弾》
これの上に置かれた蓄積カウンターの数に等しい土地でないパーマネントを破壊できます。0で起動すればマナコストを持たない通常のクリーチャー・トークンを一掃できる他、赤や黒の単色デッキが処理できないパーマネント(特にエンチャント)を処理できる等、サイドボードとして様々なデッキへの投入が見込めます。
・・・
ヒストリック自体は《死者の原野》デッキを中心に回っているところがあり、今回収録されたカードが環境に変化を与えるかどうかは未知数です。が、ヒストリック・アンソロジー3およびヒストリック・ランク戦の常設化でヒストリックがもっと盛り上がったら良いですね。
今回はここまで、最後までお読みいただきありがとうございました。
マジック:ザ・ギャザリング プレイヤーズカードスリーブ 《ファイレクシアの抹消者》 (MTGS-049)
- 発売日: 2018/11/30
- メディア: おもちゃ&ホビー