《全知》。全ての呪文がマナコストを払うことなく唱えられるようになる、言わずと知れた豪快なカードです。しかし、効果が豪快なぶん、素出しするときのマナコストは青トリプルの合計10マナ。ちょっとやそっとじゃ出すことができません。
昔の偉人は詠みました。「出せぬなら 踏み倒すまで ホトトギス」
《涙の氾濫》で《全知》を強引に場に出すデッキ、オムニティアーズの紹介です。
デッキリスト
オムニティアーズ(ヒストリックBO1/ランク戦勝率52%)
BO1ですが、《願いのフェイ》でピックするためのカードをサイドボードに積んでいます。
デッキの回し方
①マナを伸ばしつつ戦場にパーマネントを置いていく
②ドローソースを使ってコンボパーツを集める
③マナとパーマネントが揃ったら《涙の氾濫》を唱えて《全知》を戦場に出す。
④ドローソースを連鎖して《願いのフェイ》を揃え、サイドボードから必要なパーツを持ってきてセルフLOで勝利
以下、順を追って説明していきます。
①マナを伸ばしつつ戦場にパーマネントを置いていく
まずは土地エンチャントやマナファクトを並べていきます。《涙の氾濫》を高速で唱えるためにマナ基盤を整えつつ、《涙の氾濫》条件達成に貢献してくれます。《樹上の草食獣》も貴重なパーマネントカウントなので、火力と合わせて除去されそうな場合はブロックに回さない方が良いです。
②ドローソースを使ってコンボパーツを集める
《海の神のお告げ》《伝承の収集者、タミヨウ》で《涙の氾濫》《全知》を集めます。タミヨウはコンボパーツを指定する他、盤面のパーマネントが足りなければ《海の神のお告げ》、コンボパーツが揃っている場合は《願いのフェイ》を指定します。タミヨウをコントロールしているときは常在型能力のおかげでハンデスを食らわないことを覚えておいてください。
③マナとパーマネントが揃ったら《涙の氾濫》を唱えて《全知》を戦場に出す。
コンボを決めるタイミングに注意が必要です。《涙の氾濫》キャストにスタックでパーマネントを減らされると《全知》を置けない事態に陥ることがあります。
基本的に《全知》を設置したターンにそのまま勝ちに行きます。《全知》を置いた後に唱えられるドローソース(タミヨウ、お告げ、フェイ)がない場合は、よほど余裕のない場合を除いて、ドローソースを整えるのが先です。
ちなみに、タミヨウがあればマイナス能力で《涙の氾濫》を使い回すことで墓地掃除されない限り無限ループすることができます。(《涙の氾濫》で全体バウンス→再展開→タミヨウで墓地の《涙の氾濫》を回収→また《涙の氾濫》で全体バウンス→・・・)
ループの過程でパーマネントを何度も出し入れすることができるため、《海の神のお告げ》があればライブラリー全てのカードを引き切ることが可能です(が、アリーナだと時間切れのリスクがあるのでほどほどに。)
④ドローソースを連鎖して《願いのフェイ》を揃え、サイドボードから必要なパーツを持ってきてセルフLOで勝利
《涙の氾濫》ループを駆使しつつ、タミヨウやお告げを使い回して《願いのフェイ》をハンドに揃えます。
1回目の《成就》は《千年嵐》をピックします。必要な《願いのフェイ》の枚数を少なくするのと、フィニッシュに必要な時間を短縮するためです。
ちなみに、《千年嵐》を置いた後は《涙の氾濫》を唱えないように注意してください。コピーの解決後にパーマネントを置いても、本体もしくは別のコピーの効果でバウンスされてしまうためです。
2回目の《成就》はコピー分も乗るので何枚かピック可能ですが、最低限《神秘を操る者、ジェイス》と《溢れ出る洞察》の2枚はピックします。
最後は《神秘を操る者、ジェイス》を着地させ、《溢れ出る洞察》を全て自分対象で打ち込み、《千年嵐》のコピー分と合わせてセルフLOでゲームセットです。
プレイの感触
見た目以上に結構決まりやすいです。ただし、途中の占術やドローの選択がシビアで、勝てるはずのゲームを判断ミスで落とすことも多々あります。回せば回すほど判断の精度が上がり、勝てるようになるデッキだと思います。一人回しが捗る。
《全知》設置後の動きは決まり切っているので、《全知》設置前の動きを何度も練習すると良いと思います。
ソリティア感は強いですが、綺麗に決まるとなかなか爽快なデッキです。
今回はここまで、最後までお読みいただきありがとうございました。
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