パイオニアフォーマット制定から1か月弱。公式発表通り、毎週禁止カードが指定される可能性があり、実際にすでに《ニッサの誓い》《豊穣の力線》《守護フェリダー》が禁止カードに指定されました。黎明期特有でしょうか、(ある意味)激動の状況です。
稀代のパワーカード《宝船の巡航》も例外ではないでしょう。いつかは分かりませんが、遠からず、、、という感触です。
今回は、この超パワーカードを得て強化されたパイオニアのイゼット・フェニックスの話です。現在のリスト、および、《宝船の巡航》禁止後の考察について書いていきます。
■巡航フェニックス
現在調整中のリストはこちら。※《蒸気孔》《硫黄の滝》は4枚ずつです。
モダンと同様に、軽量ドロースペルを連打して《弧光のフェニックス》を墓地から戻し、《氷の中の存在》を裏返し高速・高打点で勝利を目指します。モダンと違い、墓地対策に強力なカードが少ないのが追い風。
1マナの強力なドローソースが少ないため(《信仰無き物漁り》のことはもうワスレルンダ!)、《弧光のフェニックス》を戻せるのは4ターン目が目安になります。《遵法長、バラル》を絡めれば3ターン目に戻せますが、《氷の中の存在》と合わせて4ターン目に7~13点パンチを狙う展開が標準になるでしょう。
《宝船の巡航》は後半の息切れ防止、1マナで唱えられるスペルにカウントできる等、唯一無二の活躍をします。《弧光のフェニックス》以外は全て探査に充ててしまえるため、およそ5ターン目以降には安定して唱えることができます。
■《宝船の巡航》禁止後について
《宝船の巡航》は実質的に《Ancestral Recall》なので、遠からず禁止されてしまうと予想しています。その場合、イゼット・フェニックスとしてはデッキパワーの低下は避けられないでしょう。《宝船の巡航》禁止後の代替カードを考えていましたが、ドロースペルはいずれも残念ながらパワー不足です。
見方を変えます。強力な《宝船の巡航》も、序盤の挙動にはあまり関わらず、後半の息切れ防止用のカードです。「後半の息切れ防止」が役割であれば、代替手段は何もドローソースに限らないはず。より具体的には、直接的なフィニッシャーを増やすことで代替できると考えています。《弾けるドレイク》《若き紅蓮術士》が有力候補です。
上の代替手段があっても《宝船の巡航》がなければ弱体化は免れないでしょう。しかし、イゼット・フェニックス自体は、強力なドロースペル1枚で化ける、可能性に溢れたデッキだと思います。今後も回していこうと思います。
今回はここまで。最後までお読みいただきありがとうございました!