「エルドレインの王権」リリースと同時に、「イクサラン」「イクサランの相克」「ドミナリア」「基本セット2019」の4セットはスタンダード落ちし、スタンダードでは使用不可になります。これまでスタンダードでともに戦ったカード、敵として苦しめられたカードも、その多くがスタンダードを去っていきます。
何これ面白そう
— m-t-d@mtg (@m_t_d_mtg) 2019年9月24日
発掘6だわ(トラウマを)
#いいねの数だけ過去にさんざん苦しめられたカードを言う見た人はやりたければやってください
(↑Twitter始めました)
紙でのローテーション前に、今回スタンダード落ちするカードの中から、これまでさんざん苦労させられたカード10選ということで思い出を振り返ってみましょう。
1.《残骸の漂着》
発売前から話題になっていた攻撃クリーチャー全体への《流刑への道》。勢いよくフルパンしたら全部基本土地に変えられてしまったという苦い経験をした人も多いはず。コントロールが4マナ構えていたらまずこれを構えていると考えるべきと言われました。最近は《時を解す者、テフェリー》またお前かの影響で下火になっていたものの、下環境でもサイドボードに1枚挿しされている等、これからも見る機会は多いであろう1枚。
2.《アズカンタの探索》
これまたコントロール御用達の1枚。序盤の安定性を高め、反転後は急速に手札を整えていけます。相手だけが一方的にこちらへの回答を手に入れていく様子を苦い思いで眺めていたことは数知れないことでしょう。このカードの影響で、《廃墟の地》などスタンダードでも土地対策が重宝されました。下環境でもよく見かける、もし持っていないなら手に入れておきたい1枚。
3.《ヴラスカの侮辱》
4マナ追放除去。なのに2,000円以上に値段が上がりました。環境に《スカラベの神》、《熱烈の神ハゾレト》、《再燃するフェニックス》のような除去耐性を持つマスト除去クリーチャーが横行し、追放除去のニーズが高かったためです。おまけの2点ゲインもビートダウンにはよく効きました。下環境で見ることはまずないため、最近は値段が猛烈に下がりました。(フロンティアやる人は4枚買って損ないよ!)
4.《殺戮の暴君》
打ち消されない+呪禁という、まさにコントロールデッキにプレッシャーをかけるために生まれた恐竜。戦闘以外では全体除去や布告除去でしか対処できず、プレインズウォーカーの場持ちも極端に悪くなります。綺麗に捌き切れてもこれ一枚で全ておじゃんにされたコントロールプレイヤーも多いのでは。下環境でもたまに見かけるので、また大暴れする日もありそうです。
5.《再燃するフェニックス》
除去体制を持つパワー4の飛行。通常の除去であれば本体とトークン合わせて2枚が必要になります。特にこちらが緑単系のデッキを使用している場合、非常に除去しづらく、かつ飛行でブロックもしづらい、まさに天敵と呼べる1枚でした。赤系アグロや赤絡みのミッドレンジで4積みされることから値段も爆上昇。登場からローテーションまで赤いデッキで常に主戦力として活躍しました。
5.《野茂み歩き》
登場時はゴルガリミッドレンジの核として、特に赤単始めビートダウン全般に対してライフゲインとサイズアップで圧倒しました。のちには戦慄衆リアニのキーカードとなり、除去っても除去っても実質ライフ損失なしで戦場に戻ってきました。使う側にとって頼もしく、受ける側にとって非常に厄介なカードとして長く一線で活躍を続けた1枚。
6.《ギトゥの溶岩走り》
「赤単のご挨拶」 。火力を墓地に落としていけば1マナ2/2速攻という高性能クリーチャーとなり、スタンダードで数々の遅いデッキを焼き切っていきました。1ターン目に《山》からキャストされるのを見てゲンナリした人も多いはず。登場以降強力な赤単の先陣を張り続け、多くのゲームで1点のライフを争う攻防を演出した1枚。
7.《ラノワールのエルフ》
公開直後から大いに話題になった再録。その後の活躍は言うに及ばず、緑単ストンピィや緑系ミッドレンジでの展開を支えました。1ターン目に出てくるこのマナクリーチャーを処理できるか否かでその後のゲーム展開が全く違うものになります。除去しそびれて、そのままマウントを取られて負けたことは数知れず。。。
8.《ドミナリアの英雄、テフェリー》
みんな大好きキッパッペーの人。更地に着地時の絶望は言うに及ばず。アドバンテージ、盤面干渉、そしてフィニッシャーと、コントロールが必要とするものを全て揃えています。特に土地をアンタップする能力の強さは異常。これ自体をバウンスすればライブラリーアウトを防げるって誰が最初に思いついたのでしょう。どのフォーマットでも使えるカードなので、mtgする限りそこにキッパッペーがいる。
9.《破滅の龍、ニコル・ボーラス》
基本セットに突如現れたボーラス様。表の性能だけでマナ4/4飛行、ETBで1枚ディスカードと、表の性能だけですでに強力。裏返ればドロー、除去、リアニメイト、そして勝利に直結する奥義と、ミッドレンジやコントロールのフィニッシャーとして存在感を放っていました。モダン以下での採用例もあり、今後も見かけることがある1枚です。
10.《運命のきずな》
ターボフォグのアーキタイプを成立させた1枚。なぜか追放されずにライブラリーに戻ります。その性質上ライブラリーが減れば減るほど何度も引きやすくなるため、一度追加ターンを連鎖し始めるとそのまま完走ということも多々ありました。あと1ターンで殴りきって勝てるのに、その1ターンがもう来ない。。。何度も苦い思いをさせられた1枚です。
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数々の名カードたちがスタンダードを去る一方で、ローテーション後にまた新しいスタンダードが始まります。今度はどんなワクワクするカードやデッキが登場するか、今から楽しみですね。
今回はここまで。最後までお読みいただきありがとうございました。