「フロンティア」というフォーマットをご存知でしょうか。
マジックの非公式フォーマットで、基本セット2015以降に発売されたエキスパンションのカードを使用することができます(「統率者」等は除く)。ざっくり言えば、スタンダードよりも広く、モダンよりも狭いカードプールのフォーマットです。詳細はこちら。https://www.hareruyamtg.com/ja/user_data/format_frontier
ここ数年間のスタンダードで暴れ回ったカードがそのまま活躍していることから、その時期のスタンダードを楽しんでいた人なら結構面白いのでは、と思います。晴れる屋TCで大会が行われていますので、興味がある方は参加してみてはいかがでしょうか。かくいう筆者もフロンティアで遊ぶ一人であり、一人でも多くのプレイヤーが興味を持ってくれたら良いなと考えています。
↑いずれも当時のスタンダードを席捲したパワーカードばかり。
■デッキ紹介 4Cサヒーリ(~基本セット2020)
フロンティアには禁止・制限カードがありません。一時期スタンダードを一色に染め上げ、異例の緊急禁止という事態になったサヒーリコンボも問題なく使うことができます。
↑速攻持ちの猫を無限に生み出す2枚コンボ。かつてスタンダードを猫に染め上げた。
インスタントタイミングで除去を割り込まれると成立しないという弱点がありましたが、「灯争大戦」でまたお前か《時を解す者、テフェリー》が登場。
インスタントでの妨害を阻止し、安全にコンボを決めることができます。
そしてコンボパーツを集めるのは超パワーカード《時を越えた探索》。
↑ヴィンテージですら制限カードですが、フロンティアでは4枚使用可能
戦場に土地5枚と《時を解す者、テフェリー》、手札に土地1枚と《サヒーリ・ライ》《守護フェリダー》が揃っていれば次のターンでコンボを決められるため、足りないコンボパーツを《時を越えた探索》で探します。
コンボパーツが集まるまでは、軽量除去やハンデス、《時を解す者、テフェリー》のバウンスで盤面を維持していきます。また、《ゼンディカーの同盟者、ギデオン》で積極的にプレッシャーをかけ、コンボ成立のための隙を作ります。
除去に多くのスロットを割くことができるため対応力が高く、かつ揃えば即勝利できる明確な勝ち手段があるため、強力なデッキとなっています。
サンプルリスト
-土地 (24)-
1 《島》
1 《平地》
1 《沼》
2 《神無き祭殿》
1 《血の墓所》
1 《神聖なる泉》
1 《蒸気孔》
1 《湿った墓》
4 《溢れかえる岸辺》
4 《汚染された三角州》
2 《血染めのぬかるみ》
3 《水没した地下墓地》
1 《孤立した礼拝堂》
1 《ヨーグモスの墳墓、アーボーグ》
-クリーチャー (9)-
1 《歩行バリスタ》
4 《スレイベンの検査官》
4 《守護フェリダー》
-呪文 (27)-
4 《致命的な一押し》
1 《呪文貫き》
4 《思考消去》
1 《屈辱》
4 《時を越えた探索》
4 《ケイヤの誓い》
4 《時を解す者、テフェリー》
3 《サヒーリ・ライ》
2 《ゼンディカーの同盟者、ギデオン》
-サイドボード (15)-
3 《強迫》
3 《轟音のクラリオン》
2 《灯の燼滅》
2 《龍神、ニコル・ボーラス》
1 《黎明をもたらす者ライラ》
1 《ドビンの拒否権》
1 《コラガンの命令》
1 《漂流自我》
1 《オルゾフの簒奪者、ケイヤ》
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現在は決してプレイヤー数が多いと言えませんが、スタンダードやモダンとまた違ったゲームができる点で非常に面白いフォーマットです。興味を持った方は、ぜひデッキを組んで参加してみてほしいと思います。
今回はここまで。最後までお読みいただきありがとうございました。